『Open APP Service』に任意のアプリをインストールする方法を解説します!!


今回は、Astell&KernのDAPに搭載されている機能「Open APP Service」に任意のアプリをインストールする方法をご紹介します。

※ご紹介する方法でDAPに不具合等が生じても責任は負えませんので、自己責任でお願い致します。

しくみ

現状の「Open APP Service」では、認証済みアプリをパッケージ名で判別しているので、任意で入れたいアプリのパッケージ名を認証済みアプリのパッケージ名に書き換えることで、任意のアプリをインストールする事が可能となります。

ですが、パッケージ名は重複利用が出来ないのでインストールできるアプリの数には制限があります。 例えば、Amazon Musicを既にインストールしている場合、任意のアプリをAmazon Musicのパッケージ名に書き換えてもインストールする事が出来ません。

現在認証されているアプリ

・Amazon Music
・Spotify
・AWA
・Deezer Music
・KKBOX
・SoundCloud
・TIDAL
・TuneIn
・Apple Music
・foobar2000


パッケージ名とは

パッケージ名とはAndroidアプリに登録されている名前のようなもので、もう少し詳しく伝えると「AndroidManifest.xml」内に記載されている「package=”XXXXX”」の『XXXX』部分となります。

今回のパッケージ名書き換えでできることは、一般的にAndroid端末に同じアプリを複数インストールすることはできません。理由はパッケージ名が重複してしまうからです。そこでパッケージ名を書き換えることで同じアプリを複数インストールする事が可能になります。

パッケージ名書き換え

パッケージ名を書き換えるため、「APK Editor Studio」というソフトを使用します。


インストールしたいアプリをダウンロードするため「APKPure」などからapkファイルを入手します。



今回は「Firefox」のパッケージ名書き換え、インストールをしたいと思います。



「APK Editor Studio」のインストール、インストールしたいアプリの「apk」ファイルがダウンロードできましたら、『 APK Editor Studio』を起動します。

起動後、初期言語は英語になっているので、左上にある「Settings」→「Language」→「日本語」の順で言語を日本語に変更します。



ダウンロードした「apk」ファイルを、「ドラッグ&ドロップ」もしくは、中央の「APKを開く」で開くきます。



「apk」ファイルを開くと、展開が自動で始まるので「APKを展開しています…」から「終了」になるまで待ちます。



展開が完了したら、中央の「コンテンツを開く」を選択し、 表示されたフォルダ内にある「AndroidManifest.xml」をテキストエディタで開きます。



今回は「サクラエディタ」で開きますが、 テキストエディタによっては「排他制御は無効」などと表示される場合があります。特に問題はありませんので、「OK」ボタンを押して進めてください。



「AndroidManifest.xml」を開くといろいろ表示されますが、書き換えるのは1行目にある「package=”XXXXX“」の『XXXXX』部分で、Firefoxの場合は「package=”org.mozilla.firefox“」の『org.mozilla.firefox』部分です。



書き換えるパッケージ名は、「Open App Service」の認証済みアプリのパッケージ名を使用するので、現状は下記の通りとなります。

アプリ名 : パッケージ名

・Amazon Music : com.amazon.mp3
・Spotify : com.spotify.music
・AWA : fm.awa.liverpool
・Deezer Music : deezer.android.app
・KKBOX : com.skysoft.kkbox.android
・SoundCloud : com.soundcloud.android
・TIDAL : com.aspiro.tidal
・TuneIn : tunein.player
・Apple Music : com.apple.android.music
・foobar2000 : com.foobar2000.foobar2000



今回は「TuneIn」のパッケージ名で書き換えるので、「org.mozilla.firefox」を「tunein.player」に変更します。



変更ができたらテキストエディタを上書き保存して終了します。

保存する際にも「排他制御は無効」などと表示される場合がありますが、問題ありませんので「OK」ボタンを押して進めてください。

「APK Editor Studio」へ戻り、左上の「ファイル」→「APKを保存」を選択して書き換えたapkを保存してください。保存名は何でも大丈夫です。



「Packing APK…」が「終了」になるまで待ちます。



「APK Editor Studio」 にて作成されたapkファイルをDAPへ転送し、インストールすれば完了となります。

動作確認

無事にFirefoxのインストール、起動が完了しました。


Youtubeの再生も問題なくできます。


最後

いかがでしたでしょうか?

これで任意のアプリをインストールすることができ、もっと便利になると思います。

ぜひ、試してみてください。

それでは。