ポート開放のやり方を詳しく解説 | できないときの対処法・確認方法まで

こんにちは。

この記事では、マイクラなどのゲームサーバーを公開するときに必要な「ポート開放」のやり方を解説します。

IPアドレスの固定からファイアウォールの設定、ルーターの設定、開放できたかの確認方法、うまくいかないときの対処法まで、この記事だけで完結できます。

ポート開放とは?なぜ必要?

自宅のネットワークは、ルーターが「外から来る通信」を基本的にすべてブロックしています。おかげで安全にインターネットが使えるのですが、ゲームサーバーを公開するときはこれが壁になります。友達からの接続も「外から来る通信」なので、ルーターに止められてしまうからです。

ポート開放とは、「この番号あての通信だけは、このPCに通してね」という例外ルールをルーターに作ってあげる作業です。ポート転送、ポートフォワーディング、ポートマッピングなどとも呼ばれますが、指しているものは同じです。「ポート解放」と書かれることもありますが、正しい表記は「ポート開放」です。

ポートを開放すると、その分だけ外部からアクセスされる入口が増えます。必要なポートだけを開放する・遊び終わったサーバーのポートは閉じる・公開するソフトは常に最新にしておくの3点を守ってください。設定は自己責任でお願いします。

ポート開放の全体像(3ステップ)

やることは3つだけです。上から順に設定していきます。

①サーバーPCのIPアドレスを固定する
②Windowsファイアウォールでポートを許可する
③ルーターにポート転送の設定をする

手順1:IPアドレスを固定する

ルーターのポート転送は「どのIPアドレスのPCに通すか」を指定する仕組みです。PCのIPアドレスが変わってしまうと、そのたびに設定をやり直すことになるため、先にサーバーPCのIPアドレスを固定しておきます

この記事では、IPアドレス「192.168.3.10」に固定した環境を例に進めます。固定の手順はこちらの記事で詳しく解説しています。

手順2:Windowsファイアウォールでポートを許可する

ルーターを通ってきた通信を、今度はWindows側のファイアウォールが止めないように許可します。

サーバーソフトの初回起動時に「アクセスを許可しますか?」のダイアログで許可した場合、この手順は済んでいることが多いです。ルーター設定(手順3)まで終えても繋がらないときに、ここへ戻って設定する、という進め方でもOKです。

他社のセキュリティソフト(ノートン、ウイルスバスターなど)を使っている場合は、そちら側で許可設定が必要です。

「セキュリティソフト名 ポート開放」で検索して設定してください。

2-1. Windows セキュリティを開く

スタートボタンを右クリックして「設定」を開きます。

スタートボタンを右クリックして設定を開く

「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」→「Windows セキュリティを開く」と進みます。

設定のプライバシーとセキュリティからWindows セキュリティを選択
Windows セキュリティを開くボタンをクリック

2-2. ファイアウォールの詳細設定を開く

「ファイアウォールとネットワーク保護」→「詳細設定」をクリックすると、「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」が開きます。

ファイアウォールとネットワーク保護から詳細設定を開く

2-3. 受信の規則を追加する

左メニューの「受信の規則」を選び、右側の「新しい規則」をクリックします。

受信の規則から新しい規則を作成

ウィザードが開くので、次の順に設定します。

①規則の種類:「ポート」を選択して「次へ」

規則の種類でポートを選択

②プロトコルとポート:開放したいプロトコル(TCP/UDP)を選び、「特定のローカル ポート」にポート番号を入力して「次へ」。マイクラサーバーならTCPの25565です。

プロトコルを選択しポート番号を入力

③操作:「接続を許可する」を選択して「次へ」

接続を許可するを選択

④プロファイル:規則を適用するネットワークを選択して「次へ」(自宅で使うなら「プライベート」にチェックが入っていればOK)

規則を適用するネットワークプロファイルを選択

⑤名前:「minecraft」など、後で見て分かる名前を付けて「完了」

規則に分かりやすい名前を付けて完了

古い解説記事では「送信の規則」も同じように設定するよう書かれていることがありますが、Windowsは送信(外向きの通信)を最初から許可しているため、サーバー公開の用途では通常不要です。受信の規則だけでOKです。

手順3:ルーターにポート転送の設定をする

いよいよ本丸のルーター設定です。ブラウザのURL欄にルーターのIPアドレスを入力してアクセスします。私の環境では「192.168.3.1」です。分からない場合はルーター本体の側面や底面のラベルに記載されています。

ログイン後、「ポート転送」「ポート変換」「ポートマッピング」などの名前の設定項目を探して移動します。メーカーによって名前も画面も違いますが、入力する内容は基本的に同じです。

設定項目の名前は、主要メーカーだと次のようになっています。自分のルーターの名前が分からないときの目安にしてください。

メーカー・機種設定項目の名前
Buffalo(バッファロー)ポート変換
NEC Atermポートマッピング(詳細設定の中)
エレコムポートフォワーディング
NTT ホームゲートウェイ(PR-400/500/600番台)静的IPマスカレード(詳細設定の中)
ソフトバンク光 BBユニットルーター機能の設定 → ポート転送

同じメーカーでも型番やファームウェアで名称や場所が変わることがあります。見つからないときは「お使いのルーターの型番 ポート開放」で検索すると、機種専用の手順が見つかります。なお、ドコモ home 5Gなどのホームルーターやモバイル回線は、後述のCGNATに該当してポート開放できないことが多いです。

ルーターのポート転送設定画面の例
  • ポート番号 … 開放したいポート番号(WAN側とLAN側を分けて入力する機種では、変換しない限り同じ番号)
  • プロトコル … TCP / UDP(ゲームごとに指定されているほう)
  • 転送先IPアドレス … 手順1で固定したサーバーPCのIPアドレス(例:192.168.3.10)

入力したら設定を保存し、機種によっては再起動します。以下はマイクラサーバーとARKサーバーの設定例です。

マイクラサーバーと7DTDサーバーのポート転送設定例

主要ゲームサーバーのポート番号

ゲームプロトコルポート番号
Minecraft(Java版)TCP25565
Minecraft(統合版)UDP19132
ARKUDP7777、27015
7 Days to DieTCP・UDP26900〜26903
FiveM(GTA5)TCP・UDP30120

UPnP対応ルーターなら、ツールで自動的にポート開放する方法もあります。ただしルーターの再起動で設定が消えるうえ、対応ツールも古いものが多いため、この記事ではルーターへの直接設定をおすすめしています。

ポート開放できたか確認する方法

設定が終わったら、開放できているかを確認します。方法は2つあります。

  • ポートチェックサイトを使う … 「ポート開放 確認」で検索して出てくるチェックサイトで、開放したポート番号を確認します
  • 実際に外部から接続してもらう … 友達に自宅のグローバルIPを伝えて接続してもらうのが最終確認です

確認するときは、必ずサーバーソフトを起動した状態で行ってください。サーバーが動いていないポートは、正しく開放できていてもチェックサイトでは「閉じている」と判定されます。ここはとても間違えやすいポイントです。

ポート開放できないときのチェックリスト

設定したのに繋がらないときは、上から順に確認してください。

  • サーバーソフトは起動しているか
    (前述の通り、止まっていると閉じている判定になります)
  • ポート番号・プロトコルの入力ミス
    (TCPとUDPの取り違えが定番です)
  • 転送先IPアドレスがサーバーPCと一致しているか
    (IPアドレスの固定を忘れて変わってしまっていないか)
  • ファイアウォールやセキュリティソフトに弾かれていないか
    (手順2を確認)
  • 二重ルーターになっていないか
    (次のFAQで解説)

よくある質問

二重ルーターとは?どう確認する?

回線業者のホームゲートウェイと市販ルーターなど、家の中にルーターが2台ある状態です。この場合、片方にだけポート転送を設定しても、もう1台に止められて繋がりません。ルーターの設定画面でWAN側(インターネット側)のIPアドレスが「192.168.〜」で始まっていたら二重ルーターです。対処は、市販ルーターをブリッジモード(APモード)に切り替えるか、2台両方にポート転送を設定するかのどちらかです。

ポート開放は危険じゃないの?

リスクはゼロではありませんが、「必要なポートだけ開ける」「サーバーソフトを最新に保つ」「使い終わったら設定を消す」を守れば、実用上のリスクは小さく抑えられます。危険なのは、使っていないポートを開けっぱなしにしたり、古いバージョンのサーバーを公開し続けたりすることです。

マンションの回線でポート開放できない

マンション全体で回線を共有しているタイプや、CGNATと呼ばれる方式の回線(一部の光コラボ・ホームルーター・モバイル回線)では、契約上ポート開放そのものができません。この場合は、ポート開放不要で外部公開できるVPS(レンタルサーバー)を使うのが現実的です。マイクラの場合は次の記事で詳しく解説しています。

まとめ

ポート開放は「IP固定 → ファイアウォール → ルーターのポート転送」の3ステップです。用語こそ難しそうですが、やっていることは「この番号の通信はこのPCへ通して」というルール作りだけなので、一度やれば次からは迷いません。

ゲームサーバーの立て方は、こちらの記事で解説しています。

それでは、良きゲームサーバーライフを!