今回は、「ポート開放」のやり方を詳しく解説したいと思います。
環境は「Windows10」でやっていきます。
ポート開放とは
構内ネットワーク(LAN)内のあるコンピュータの特定のTCPやUDPのポート番号に、インターネットなど外部から接続要求できるようにすること。 ネットワーク境界に置かれるルータなどの機能や設定によって行われる。
※引用元 IT用語辞典 e-Words
また、ポートを開放することによりセキュリティが低下することになります。
ポートのアクセス先であるソフトに脆弱性がある場合、それを利用して不正にアクセスされてしまうこともあります。
なので、常にセキュリティソフトやアクセスされるソフトを最新にしておくことが必須となります。
今回の解説でポート開放を行われる場合は、「自己責任」でお願い致します。
ポート開放を設定する方法
ポート開放を設定するやり方は2種類あります。
上記2つの方法でポート開放を設定することができます。
今回は、この2つのやり方を解説したいと思います。
ローカルIPアドレスの固定
ポート開放は、ローカルIPアドレスを固定にする必要があります。
下記サイトで詳しく解説されています。
ローカルIP固定後にポート開放の設定を行ってください。
私の環境では、ローカルIPアドレス「192.168.3.11」を使用します。
ソフトを利用して簡易的にポート開放を行う
この設定方法は「UPnPCJ」というソフトを使用します。
ですが、このソフトを利用するには1つ条件があり、ルーターが「UPnP」という機能に対応している必要があります。
その機能がないとこの方法では設定はできないので、ルーターに設定する方法をご参照ください。
下記画像は、ソフトバンク光ルーター「 E-WMTA 2.3 」にある「UPnP」機能です。

まず、「UPnPCJ」というソフトをダウンロードしてください。
ダウンロードができたら、zipファイルなので適当な場所に解凍してください。
このソフトはインストール不要です。
解凍ができたら、「UPnPCJ.exe」を起動してください。

初回起動は「動作テストを行いますか?」と表示されますが、どちらでも構いません。

ポート開放の設定は下記のように行います。

① WAN_PORT
→ 開放したいポート番号
② PROT(TCP or UDP)
→ 開放したいポートのプロトコル
③ LAN_PORT
→ 入力不要(自動で設定されます)
※WAN側とLAN側でポート番号を変更する際は入力必須
④ LAN_IP
→ ローカルIPアドレス(ポートのアクセス先)
例)192.168.3.11
⑤ COMMENT
→ 変更不要(コメント機能?だと思われる。)
⑥ WAN_IP
→ 入力不要(自動で設定されます)
※外部からアクセスする際に必要なIPアドレス(グローバルIPアドレス)
入力が完了したら、「⑩Port開放」ボタンを押すことでポートを開放することができます。


もしエラーが発生する、アクセスできないなどの場合は以下の理由が考えられます。
① ポート番号を間違えている
→ ポート番号を再度確認してください
② ローカルIPアドレスを間違えている
→ IPアドレスを再度確認してください
③ プロトコルを間違えている
→ 開放時に指定したプロトコルに間違いがないか確認してください
④ ポートが既に使用されている
→ 何で使用しているか調べる必要があります(ルーターの設定等から調べる)
⑤ ルーターがUPnPに対応していない
→ ルーターを買い換えるか、ポート開放の設定をルーターに行う必要があります
⑥ ルーター機能に不具合が発生している
→ ルーターを再起動等すれば、解決する可能性があります
⑦ セキュリティに弾かれている(ファイアーウォール)
→ ファイアーウォールにポート開放の設定を行う必要があります
ファイアーウォールへの設定については、下記のサイトで詳しく解説されています。
例)ソフトによるポート開放
以下は「ARKサーバ」で使用するポートの開放を行う例です。
ARKサーバでは次の「プロトコル」「ポート番号」を使用します。
・プロトコル「UDP」 ポート番号「7777」
・プロトコル「UDP」 ポート番号「27015」
【設定例】


ルーターにポート開放の設定を行う
この設定方法はルーターにポート開放の設定を行います。
ブラウザから設定を行うので、URLにルーターのIPアドレスを入力してアクセスします。
IPアドレスがわからない場合は、ルーター本体の側面等に記載されていると思います。
私の環境では、「192.168.3.1」でアクセスします。
アクセス後、ポート開放の設定を行う項目(ポート転送やポート変換)へ移動します。

ルーターによって表記は変わりますが、大体同じような感じだと思います。
必要な設定項目は、次の3つとなります。
①ポート番号
→ 開放したいポート番号
※WAN側とLAN側でポート番号を変更する場合はそれぞれの番号
②ポートのプロトコル
→ TCP or UDP
③ローカルIPアドレス
→ ポートのアクセス先IPアドレス
設定が完了したら、設定を保存して必要な場合は再起動を行えばポート開放の設定は完了です。
設定できているのにアクセスできない場合は、次の理由が考えられます。
① ポート番号を間違えている
→ 設定したポート番号が正しいか再度確認してください
② プロトコルを間違えている
→ 設定したプロトコルが正しいか再度確認してください
③ ローカルIPアドレスを間違えている
→ ポートのアクセス先IPアドレスが設定されているか確認してください
④ PC側のセキュリティに弾かれている(ファイアーウォール)
→ PC側のファイアーウォールにポート開放の設定を行う必要があります
ファイアーウォールへの設定については、下記のサイトで詳しく解説されています。
例)ルーターによるポート開放
下記は「ARKサーバ」で使用するポートの開放を行う例です。
ARKサーバでは次の「プロトコル」「ポート番号」を使用します。
・プロトコル「UDP」 ポート番号「7777」
・プロトコル「UDP」 ポート番号「27015」
【設定例】

最後
いかがだったでしょうか?
ポート開放はゲームのサーバを公開する際などに必ず必要になります。
覚えておいて損はないはずです。
ただし、セキュリティの確認は忘れずに(;・∀・)
もっと詳しく知りたい、書いてほしい記事等あればコメントよりご連絡ください。
ご希望に添えるよう頑張りたいと思います!!
宜しくお願い致します。
1. ソフトを利用して簡易的にポート開放を行う
2. ルーターにポート開放の設定をする