こんにちは。
この記事では、「FiveM(GTA5のMODマルチ)」でロールプレイ(RP)サーバーを立てる方法を、画像つきで解説します。サーバー本体のダウンロードから、ライセンスキーの発行・txAdminでのセットアップ・起動・ポート開放・参加まで、この記事だけで完結できます。
「ストグラ」「VCRGTA」「にじさんじGTA」などで知られるRPサーバーの多くは、QBCoreというフレームワークを土台にしています。この記事では、そのQBCoreを使ってRPサーバーを立てるところまでを解説します(あのような作り込みには、さらに多くのスクリプトを追加する必要があります)。
現在のFiveMは、「txAdmin」というブラウザ画面から半自動でセットアップできます。昔のように設定ファイルを手書きする必要はありません。
2025年12月1日に「Keymaster(keymaster.fivem.net)」は廃止されました。ライセンスキーは現在、Cfx.re Portal(portal.cfx.re)で発行します。古い記事のKeymasterの説明では構築できないので注意してください。
FiveMとは(GTA5のMODマルチ)
FiveMは、「Grand Theft Auto V(GTA5)」で独自のマルチプレイサーバーを立てられるMODクライアントです。ロールプレイ(RP)サーバーや、ドリフト・レース・かくれんぼなど、公式のオンラインにはない遊び方を自分たちのサーバーで作ることができます。
サーバー本体(FXServer)とライセンスキーは無料で入手でき、サーバーを動かすPCにGTA5本体は必要ありません。ただし、そのサーバーに参加して遊ぶプレイヤーは、正規のGTA5本体(Steam・Epic・Rockstar版)が必要です。
自宅PCとVPS、どちらで立てる?
FiveMサーバーは、自宅のPCでも、レンタルのVPSでも立てられます。目的で選ぶのがおすすめです。
FiveMはCPUの1コアあたりの性能(シングルスレッド性能)を強く使うのが特徴です。人数が増えるほど、自宅PCだと自分のゲームプレイまで重くなりがちです。常時公開するなら、ポート開放も不要で24時間動かせるVPSが向いています。
VPSでの立て方や料金の比較は、こちらの記事でまとめています。ConoHa for GAME・XServer VPS for Gameは、どちらもFiveM専用のテンプレートを用意しているので、テンプレートを選ぶだけで構築できます。
この記事では、自宅のWindows PCで立てる手順を中心に解説します。VPSの場合も、ライセンスキーの発行や参加の進め方は同じです。
必要なものとスペックの目安
始める前に、次のものを用意します。
- 正規のGTA5本体 … 参加するプレイヤー全員に必要です(サーバー側のPCには不要)
- Cfx.reアカウント … ライセンスキーの発行に使います(無料)
- 解凍ソフト … サーバー本体は
7z形式で圧縮されています(7-Zipなどを使用する) - MariaDB(またはMySQL) … QBCoreのデータ保存に必要です(MariaDBを推奨。新規なら12.3 LTSなど新しめのバージョンが安心)
サーバーPCのスペック目安は、遊ぶ人数で変わります。あくまで目安となります。
| 規模 | メモリ | CPUの目安 |
|---|---|---|
| 身内・少人数(〜8人) | 8GB | 高クロックの4コア以上 |
| 中規模(〜32人) | 16GB | 高クロックの6コア以上 |
| RP・多人数(32人〜) | 16〜32GB | 高クロックの8コア以上+NVMe SSD |
FiveMはコア数よりも1コアの速さ(クロック)が効きます。同じ予算なら、コアを増やすより高クロックのCPUを選ぶほうが快適です。RPのように多人数+スクリプトが多いサーバーほど、この差がはっきり出ます。
FiveMサーバーの立て方
ここからが本編です。
FiveMのサーバーは、立てただけの状態では“土地だけ”のようなものです。そこに職業・お金・所持品といったロールプレイ(RP)の仕組みをまとめて用意してくれる「フレームワーク」を入れると、一気にRPサーバーらしくなります。
この記事では、そのフレームワークの定番「QBCore(キュービーコア)」を使います。ストグラやVCRGTAをはじめ、日本のRPサーバーで最も広く使われている土台で、対応スクリプトや日本語の情報も豊富です。
全体の流れは次の7ステップです。
①サーバー本体(FXServer)をダウンロードする
②Cfx.re Portalでライセンスキーを発行する
③データベース(MariaDB)を用意する
④txAdminでQBCoreをセットアップする
⑤サーバーを起動する
⑥ポート開放する
⑦サーバーに接続する
サーバー本体(FXServer)をダウンロードする
まず、FiveMのサーバー本体「FXServer」を入手します。
FiveM公式のサーバーアーティファクト一覧(Windows版)を開きます。
一覧の中から「recommended(推奨)」と表示されているビルドのserver.7zをダウンロードします。一覧の上にある新しいビルドではなく、推奨版をダウンロードするのがポイントです。


「recommended」は動作テスト済みの安定版で、実運用ではこれを選ぶのが基本です。一覧の一番上にある「latest(最新)」は、新しいパッチや実験的な機能が入る反面、不安定になることがあるのでおすすめしません。必ず最新版を使う必要はありません。
次に、サーバー用のフォルダを作ります。C:\FiveM-Serverフォルダを作り、その中にさらにserverフォルダを作って、ダウンロードしたserver.7zをその中に解凍します。

後続のSTEP4で、サーバーの設定やデータを保存するtxDataフォルダを、serverフォルダと同じ場所(C:\FiveM-Server\txData)に作ります。次のような構成です。
C:\FiveM-Server\
├─ server\ ← サーバー本体(server.7zをここに解凍)
└─ txData\ ← 設定・データ(STEP4で作成)本体(server)とデータ(txData)を分けておくと、あとでサーバーファイルを更新するときに、serverフォルダだけを入れ替えるだけで済み、設定やデータを消さずにアップデートできます。
フォルダのパスに日本語(全角)が含まれないようにしてください。デスクトップやドキュメント配下は、ユーザー名が日本語だと不具合の原因になります。C:\FiveM-Serverのように、半角英数だけのパスがおすすめです。
Cfx.re Portalでライセンスキーを発行する
FiveMサーバーの起動には、無料のライセンスキーが必要です。以前は「Keymaster」で発行していましたが、2025年12月1日に廃止されました。
現在はCfx.re Portalで発行します。
Cfx.reアカウントでログインし、サーバーキーを新規作成します。表示名(サーバー名)を入力するだけで発行できます。以前のようにIPアドレスの入力は不要になりました。
発行されたcfxk_...で始まる文字列がライセンスキーです。あとで使うので控えておきます。



以前Keymasterでライセンスキーを作ったことがある人は、同じCfx.reアカウントでログインすれば、そのキーがそのまま引き継がれています。キーを作り直す必要はありません。
データベース(MariaDB)を用意する
QBCoreは、プレイヤー情報や所持品などをデータベースに保存します。データベースにはMariaDB(またはMySQL)を使います。どちらでも動きますが、MariaDBが推奨です。
MariaDB公式のダウンロードページから、新しめのバージョン(新規サーバーなら12.3 LTSがおすすめ)をインストールします。インストール中に設定するrootパスワードは、あとで使うので控えておきます。









インストールできたら、QBCore用のデータベースを作成します。付属のHeidiSQLなどを使用して作成できます。データベースを作成するとき、データベース名は自由に決めて構いませんが、照合順序は「utf8mb4_unicode_ci」を選んでください(文字コードは自動でutf8mb4になります)。






データベース名は自由に決めて構いません(例ではqbcore)。ただしSTEP4のセットアップで入力する名前と一致させる必要があります。日本語や空白は避け、qbcoreのような半角英数の小文字がおすすめです。
照合順序はutf8mb4_unicode_ciにしておくのが安全です。QBCore系のスクリプトはこの照合順序を前提にしているものが多く、別のものにするとSQL実行やデータ保存で不具合が出ることがあります。日本語チャットや絵文字を正しく保存するためにもutf8mb4系を設定してください。
STEP4のセットアップで、データベースが無ければtxAdminが自動で作成してくれます。ただし自動作成だと、MariaDBの初期設定によっては照合順序がutf8mb4_unicode_ci以外になり、あとでエラーの原因になることがあります。ここで先にutf8mb4_unicode_ciで作っておくほうが確実です。
QBCoreはMariaDB・MySQLのどちらでも動きますが、公式やoxmysql(データベース接続を担うリソース)はMariaDBを推奨しています。XAMPP付属のデータベースでも動きますが、本番運用では単体でインストールしたMariaDBのほうが安定します。
txAdminでQBCoreをセットアップする
STEP1で解凍したフォルダ(C:\FiveM-Server\server)の中にあるFXServer.exeをダブルクリックで起動し、黒いコンソール画面が表示されます。


初回起動時に「Windows セキュリティ」のダイアログが出たら、「許可」を押してアクセスを許可してください。プライベートとパブリックを選びたいときは「表示数を増やす」から選べます。自宅で遊ぶならプライベートでOKです。ここで許可しておくと、ポート開放(ファイアウォール側)が自動で設定されます。

コンソールが立ち上がると、続いてブラウザでtxAdminの設定画面が自動で開きます。開かない場合は、次のアドレスにアクセスします。
http://localhost:40120初回はセットアップウィザードが表示されます。次の流れで進めます。
- コンソールに表示されるPINを入力し、リンクからCfx.reアカウントを連携する(これが管理者アカウントになります)
- バックアップ用のパスワードを設定して、アカウントを作成する
- ウィザードでサーバー名を入力する
- 「Popular Recipes(人気のレシピ)」→ テンプレート一覧から「QBCore」を選ぶ
- データの保存先(Data Location)は、提案されたパスのまま進める
- ウィザードの最後に「Go to Recipe Deployer」を押し、レシピ内容を確認して次へ進む
- 「Input Parameters」で、STEP2のライセンスキーを入力する。続けて「Show Database options(詳細設定)」を開き、STEP3のMariaDBの接続情報(ホスト・ポート・ユーザー名・パスワード・データベース名)を入力する
- 「Run Recipe」でインストールし、最後に「Save & Run Server」でサーバーを起動する
Data Locationは、FXServer.exeがあるフォルダの1つ上のtxDataの中に、自動で作成されるよう提案されます。今回はC:\FiveM-Server\serverに解凍したので、提案されるのはC:\FiveM-Server\txData\QBCore_◯◯◯◯.baseのようなパスになり、STEP1のserverフォルダと同じC:\FiveM-Server内にまとまります。txAdminも「提案されたパスの使用」を強くすすめているので、そのまま進めればOKです。
入力画面(Input Parameters)は、最初はライセンスキーの欄しか表示されません。「Show Database options(詳細設定)」を必ず開いて、STEP3のデータベース情報を入力してください。ここを飛ばすと、データベースが自動作成され、照合順序がズレて不具合の原因になります。また、「Delete Database」はOFFのままにします(ONにすると、作成したデータベースが削除・再作成されてしまいます)。






土台はQBCore以外も選べます。RPの仕組みなしでまっさらな状態から作りたい場合は「vanilla」、より新しい「QBox」やESX系を使いたい場合はそれぞれのレシピを、同じ画面から選べます。QBoxはQBCoreの後継として開発が活発なフレームワークです。





「Run Recipe」を実行すると、txAdminがqb-core・oxmysqlをはじめとする多数のリソースを自動でダウンロードします。さらにデータベースのテーブル作成(SQL)や設定ファイル(server.cfg)まで自動で行います。




ポート開放をする
自宅の外にいる友達が参加できるようにするには、ポート開放が必要です。FiveMで開放するポートは次のとおりです。
| プロトコル | ポート番号 | 用途 |
|---|---|---|
| TCP・UDP | 30120 | ゲーム接続用 |
txAdminの管理画面で使うポート「40120」は、自分がサーバーを管理するための画面です。プレイヤーの接続には使わないので、インターネットに公開する必要はありません。開放するのは「30120」だけで問題ありません。
ポート開放のやり方(IPアドレスの固定、ファイアウォールの設定、ルーターの設定)は、こちらの記事で画像つきで解説しています。
サーバーに接続する
サーバーが起動できたら、FiveMクライアントから接続します。FiveMを起動し、「F8」キーでコンソールを開いて、次のコマンドを入力します。
connect サーバーのIPアドレス:30120IPアドレスは、接続する場所によって変わります。
IPアドレスに入力するものは以下となります。
・自分(サーバーと同じPC):127.0.0.1
・同じ家の別PC:サーバーPCのローカルIP(例:192.168.1.10)
・外部の友達:自宅のグローバルIP
この直接接続(IP指定)は、サーバーを公開サーバー一覧に載せていなくても使えます。身内だけで遊ぶ非公開サーバーは、参加者にIPを伝えてこの方法で入ってもらうのが基本です。一覧への掲載は「ゲーム内のサーバーブラウザに表示するかどうか」の設定なので、接続できるかどうかとは関係ありません。



キャラクター選択やスポーン画面まで進めれば接続成功です。お疲れさまでした。
うまくいかないときは
つまずきやすいポイントと対処法をまとめました。
- ライセンスキーが無効と出る … KeymasterではなくCfx.re Portal(portal.cfx.re)で発行したキーか確認します。キーの前後に余計な空白が入っていないかもチェックします。
- 起動時にエラーで落ちる … フォルダのパスに日本語が入っていないか、
server.7zを推奨版(recommended)で入れ直して確認します。 - 友達が参加できない … 30120番(TCP・UDP)のポート開放と、伝えたグローバルIPが正しいかを確認します。
- データベース系のエラーが出る … MariaDB(またはMySQL)が起動しているか、接続情報(ユーザー名・パスワード・データベース名)が合っているかを確認します。パスワードに記号が含まれる場合は、入力ミスがないかもチェックします。
- キャラ作成後にスポーンできない・固まる … キャラクター作成時の姓・名を空欄や空白だけにしないでください。名前が空のままだとプレイヤーのデータが正しく作られず、スポーン時に「nil」系のエラーで固まります。半角英字の普通の名前で作り直すと直ります。
24時間サーバーを動かすには
自宅のPCでもサーバーは動かせますが、24時間つけっぱなしにすると電気代がかかったり、自分のゲームプレイまで重くなったりします。とくにRPサーバーは常時公開が前提になりがちで、FiveMはCPUの単体性能を強く使うため、自宅PCだと限界が来やすい部分です。
いつでも快適に遊べるよう常時稼働させたいなら、ゲームサーバー向けのVPS(レンタルサーバー)を使う方法があります。ConoHa for GAME・XServer VPS for GameはFiveM専用テンプレートを用意しているので、テンプレートを選ぶだけで構築でき、ポート開放も不要です。
よくある質問
まとめ
FiveMのRPサーバーは、「FXServerをダウンロード → Cfx.re Portalでライセンスキー発行 → MariaDBを用意 → txAdminでQBCoreをセットアップ → 起動 → ポート開放 → 接続」の7ステップで立てられます。いまはtxAdminがQBCoreのリソースやserver.cfgまで自動で用意してくれるので、昔より手軽になりました。
それでは、よきゲームサーバーライフを!





















とりあえず試す・身内で少人数 → 自宅PC(無料)
RPサーバー・24時間公開・多人数 → VPS(テンプレートで簡単)