こんにちは。
今回は、Windows11でIPアドレスを固定する方法を詳しく解説します。
当記事ではWindows11の環境を使用して解説を行いますが、設定方法はWindows10などの別環境でも基本的には同様となりますので、ご参考にしていただければと思います。
なぜIPアドレスを固定にするの?
IPアドレスを固定にすることで、特定のIPアドレスが常に割り当てられるため、ネットワーク上の様々な機器からアクセスしやすくなります。
また、セキュリティの向上や特定の制限をかけることも可能となります。
以下はIPアドレスを固定にすることによるメリットの例です。
1. ネットワークの安定性
固定IPアドレスを使用することで、デバイスやサーバーが常に同じIPアドレスを持つため、ネットワーク内の他のデバイスやサーバーとの通信が安定します。
動的なIPアドレスの割り当てでは、IPアドレスが変わることがあり、これが通信の途中で発生すると、通信の途切れや問題が発生する可能性があります。
2. セキュリティの向上
固定IPアドレスを使用することで、ネットワーク内のデバイスやサーバーを特定しやすくなります。
これにより、セキュリティ設定やアクセス制御を正確に行うことができます。
また、特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可するといった制御が容易になります。
3. サーバーアクセス
サーバーを運用している場合、固定IPアドレスを使用することで、ドメイン名解決の遅延や問題を回避できます。
また、外部からのアクセスを許可する際に、特定のIPアドレスからのみアクセスを受け付けることができます。
4. 遠隔アクセス
リモートでデバイスやサーバーにアクセスする場合、固定IPアドレスを使用することで、常に同じ方法でアクセスできるため便利です。
動的なIPアドレスの場合、アクセス方法を都度変更する必要が生じる可能性があります。
5. ログや監査
ネットワーク内でのアクティビティを追跡する場合、固定IPアドレスを使用することで、特定のデバイスやユーザーのアクションを正確に追跡しやすくなります。
動的なIPアドレスの場合、同じデバイスやユーザーが異なるIPアドレスでアクセスした場合に追跡が難しくなります。
IPアドレスの固定方法
Windows11のIPアドレスを固定する方法は次の手順です。
1. [設定]を起動
- [スタート]を右クリック
- [設定]をクリック
2. [イーサネット]を表示
- [ネットワークとインターネット]をクリック
- [イーサネット]をクリック
3. [IP 割り当て]の編集
- [編集]をクリック
4. [IPアドレス]を設定
- [自動]から[手動]に変更
- [IPv4]を「オン」に切り替え、IPアドレスを設定
- [保存]をクリック
※IPアドレスの設定可能範囲は、以下のサイトを参考にしてみてください
ルーターのIPアドレス、サブネットマスクを調べる
[IP 割り当て]が[自動(DHCP)]の状態で以下の操作を実施
4-1. [ターミナル]を起動
- [スタート]を右クリック
- [設定]をクリック
4-2. ネットワーク設定情報を表示
- 「ipconfig」と入力し、[Enter]キーを押下
- [デフォルトゲートウェイ](ルーターのIPアドレス)、[サブネットマスク]を確認
5. [インターネット]の接続確認
設定した内容が表示されていることを確認
ブラウザを起動し、インターネットに接続できることを確認
最後
以上がWindows 11でIPアドレスを固定する方法の解説となります。
冒頭でも記載しましたが、設定方法はWindows10などの別環境でも基本的には同様となりますので、ご参考にしていただければと思います。
それでは。
ルーターのIPアドレスが 192.168.3.1の場合
・IPアドレス
192.168.3.10
※ 10(赤文字)部分は他の機器と重ならない値を設定
・サブネットマスク
255.255.255.0
・ゲートウェイ
192.168.3.1
※ルーターのIPアドレス
・優先DNS
192.168.3.1
※ルーターのIPアドレス